ウィンドレギュレータ(自動車のドアに内蔵されている窓の昇降装置)の機構設計を行っています。基本的には長年蓄積してきた機構ノウハウを応用して設計を進めるのですが、昨今の低燃費化により、現行モデル以上の軽量化が要求されています。そのため、機構をよりシンプルにしたり、使用部品点数を減らすといった創意工夫を凝らしながらこの要求に応えていくのが設計技術者の課題です。しかし、この課題は、設計者の力だけで達成できるものではありません。社内の関連部署はもちろん、パーツサプライヤー(部品等をつくる専門メーカー)の方々との協力が必要不可欠なため、一体となってこの課題に日々取り組んでいます。また、現在は新製品のプロジェクトにも参加しており、新しい物を生み出すということにも挑戦しています。
一人前の設計者になるためには、製品の形状だけでなく、さまざまな分野(材料など)の知識が必要です。これからは、専門分野の教育プログラムなども活用しながら、もっと知識を深めていきたいですね。
会社規模が大きすぎないところがいいですね。 少人数だからこそ成長のスピードが早いですし、何より一人ひとり役割の大きな仕事ができます。いろいろなことに挑戦できるということは、それだけ勉強する機会も増えるので、幅広い知識が自然と身に付きます。その分、やっぱりプレッシャーも大きいですが、社内で一緒に仕事をする人がすぐ近くにいるので、ちょっとしたことでも相談しに行けます。
自分で設計したものが実際の物として出来上がる瞬間が、何よりも嬉しいです。設計時、パソコン上のデータ・平面の図面でしかなかった物が、実際、手に取ることのできる物になった時、達成感が湧きます。さらに、その部品を使ってウィンドレギュレータが完成した時、そのウィンドレギュレータが自動車に組み付けられた時と、自分が設計したものが段々と製品として完成していくのを見ると、「ああ、自分の設計した製品が、これから世界中で使われるんだ」という思いから、とても誇らしい気持ちになります。
自分のやりたいことが出来る企業は数少ないように見えるかもしれませんが、実際はたくさんあります。視野が狭くなると、見える物も見えなくなってしまいます。自分の専攻と違う分野でも、熱意さえあれば学歴は関係ないと実感しました。社会人としての第一歩が希望をもって踏み出せるよう、就職活動を悔いが残らないようにして下さい。