ECU 電子制御
HI-LEXにおける電子制御技術の役割
当社は、これまでコントロールケーブルをはじめとする機器の設計・製造におけるノウハウで他社をリードしてきましたが、今後自動車産業界の大規模な変化が予想されている中で、これまで築き上げてきた技術を最大限に生かしながら、製品やユニットをインテリジェント化させたり、より良い情報機能をもたせることが将来を大きく左右します。HI-LEXの電子制御技術はそのミッションの主要な担い手であると位置づけられています。
ECUの役割
当社は、ケーブルを中心とした機構製品に制御機能を付加することで、高い付加価値を創出する技術革新に取り組んでおり、その中核となるのがECUです。ECUとは「Electronic Control Unit」の略語で、機構やセンシングを統合的に制御する電子制御ユニットのことです。ECUは、機構部品にセンシング機能を付与したり、車両側と連携することで、統合システムとしての機能と性能を最大限に引き出します。パワーリフトゲートや電動パーキングブレーキ、車椅子引き上げ用ウィンチなどがその例ですが、新たな価値を持つ製品群の開発にも果敢に挑戦しています。
ECU 開発実績
システム化
バックドアを自動で開閉するためのパワーリフトゲートや電動で駐車ブレーキをかける電動パーキングブレーキなど、単に駆動部品を提供するのではなく、メカトロニクス(機構)・エレクトロニクス(電子回路)・ソフトウェアの協調設計により、安全性や利便性を追求しながら最適なシステム製品をご提供しています。
システム化のメリット
一つの機能を実現するために多数のサプライヤーと連携しながらプロジェクトを進める場合には、技術レベルの均衡を保ちながら調整を繰り返す必要があるため、メーカーの開発者様に大きな負担がかかります。
一方、ひとつのサプライヤーが駆動系、センサー系、電子制御系のすべてをシステムとして提供することができれば、開発者様の負担は軽減し、製品の品質を高めることも可能となります。
システム化開発実績
パワーリフトゲートシステム
パワーリフトゲートシステムは、リフトゲートを電動で開閉するシステムです。
駆動ユニットは樹脂化による大幅な軽量化と減速機構の改善による静音化を実現。
タッチセンサー、ラッチ、それらをコントロールするECUを含めたシステム全体の最適設計により、高品質なパワーリフトゲートシステムをご提供しています。
モジュール化
製品のモジュール化について設計開発から製造出荷までを一貫して社内で対応可能です。
CAE解析・流動解析の結果、また独自の音響解析装置でNVH(Noise,Vibration,Harshness)の改善の結果を即座に製品に反映できる体制になっています。
また世界初のシーリング構造で品質安定化、低コスト化にも取り組んでいます。
モジュール化 開発実績
コントロールケーブル
引く・押す・回転等の運動エネルギー(力・変位)を離れた場所に伝達するフレキシブルな特性をもった機械要素です。
柔軟性・耐久性、設計時の自由度が高く、低コスト・省スペースで必要な機能を実現できることが特徴です。
コントロールケーブル 開発実績
撚線
コントロールケーブル・ウインドレギュレーター・システム製品等の性能を最大限に引き出すことを目的とした定められた応力から独自で構造設計する技術と、長年培った伸線・撚線・巻線・コート技術を活用した専用インナーケーブルをご提供しています。
撚線の種類
単撚り
複撚り